「集中」して「幸せ」になる
内向型の私は特にそうなのですが、集中している状態に幸せを感じませんか?
対象は何でもいいです。仕事でも勉強でも、漫画でもゲームでも。
時間を忘れて没頭している時間が幸せです。
この幸せを感じる時間をもっと増やしたい、と常々考えていたところ、先日面白い動画に出会いました。
NewsPicksというニュースサイトの動画番組で、「落合陽一『集中・ゾーン』について考える」というものです。
脳科学の専門家や集中状態の可視化にチャレンジするメガネメーカー社長さんらが、「集中とはなにか」、「どうやったら集中のスイッチを入れられるか」について議論していました。
備忘録的にここに書いておきたいと思います。
目次
テーマは、どうやったら高い集中状態・ゾーンに入れるか
一流のアスリートやプロゲーマー、将棋の棋士などで、最高のパフォーマンスを発揮できたときに「ゾーンに入っていた」とおっしゃるのを聞いたことがありますよね。
相手がスローモーションに見えたとか、何も記憶がないとか、特別な精神状態にいたような感想をいう方もいるようです。
そしてどうやらそんな特別な状態は、「チョー気持ちいい」状態らしいのです。
どうすればそんな状態になれるのでしょうか
集中とはなにか
そもそも、集中とはどんな状態なのでしょうか。
答えは、適度に「緊張」して究極に「リラックス」している状態だそうです。
ちょっと何言ってるかわかりませんよね。ちゃんと説明します。
適度に「緊張」する
まずは、適度に「緊張」することについて。
これは、納期とか他人からの期待など、外部からのプレッシャーにより起こる緊張のことです。
この緊張は、いわゆる外発的動機づけとなって、行動を促します。
このとき、脳内では「ノルアドレナリン」という物質が分泌されています。
私も、やる気がでないときは先にお客さんと商談の期日を決めると、やらなきゃ!とアドレナリンが出てお尻に火がつくなんてことがあります。
ただ、このアドレナリンは、体の感覚を覚醒させるとともに、すごく周りの刺激に鋭敏に反応するようになるそうです。
なので、周囲の音などにも注意がそれてしまったりして集中が長続きしません。
そして「リラックス」する
そこで、次に必要なのが、「リラックス」です。リラックスすると、脳内には「ドーパミン」が分泌されます。
そうすると、自分のことや目の前の対象に集中でき、周りのことが気にならなくなります。
緊張しているのに、急にリラックスできる?!
と思いますよね。
そうなんです。そこがポイントなのです。
このドーパミンは、自分の好きなことをしているときに出るのだそうです。自分の内側から、やりたい、面白い、楽しい、と思えることをやっているとドーパミンが出てきて、次第にリラックス状態に入れるのです。
つまり、そもそも自分が好きなこと、楽しめることが対象である必要があります。
そこに適度な外部からのプレッシャー=緊張感が加わると、高い集中状態に入れるのです。
さらに、ドーパミンが出ている状態では、脳内麻薬とも言われる快楽物質「βエンドロフィン」も出やすくなるそうです。
いわゆる「ランナーズハイ」状態です。
だから集中状態が「気持ちいい」感じになるんですね。
集中を邪魔するものたち
それは、ズバリ「スマホ」と「同僚」です。
なんと、悲しいことに日本人において、もっとも集中できない環境は、「オフィス」なんだそうです。
平均11分に1回は、誰かに話しかけられているらしく、そりゃあ集中できないわ、とうい残念な現実がわかりました。
ちょっと前までは、仕切りのない空間でコミュニケーションをとりながら働く「コワーキングスペース」などが流行っていましたが、最近はひとりで集中できるワークスペースを設ける企業も増えているとか。
スマホも通知をしばらくオフにしたり、適度な距離感をもって付き合うのが良さそうです。
集中のスイッチを入れるには
集中スイッチを入れる方法がいくつか例示されていました。
- 単純作業をしながら、考える
例えば、散歩しながら考えごとすると集中できたりしませんか?
歩くというあまりにも当たり前の行動は、なにも考えなくてもできますよね。
そういう既に体にインプットされてしまって、脳みそを使わなくてもできる単純作業をしながら、マインドセットしていくと集中しやすいのだそうです。
アスリートのルーティンと言われるものはこれの応用だそうです。
特定の行動とマインドセットを結びつけて脳に覚えさせることで、試合前などに集中力を高めるのです。
- 集中するための時間をスケジュールに入れる
会議や商談なんかと同じレベル感で、集中して作業をする時間を確保することを提案されていました。
この時間は、スマホはお休みして、同僚にもちょっと遠慮してもらいましょう。
- 楽しい時間をもつ
私はこの方法が好きです。
楽しいことをしていると、ドーパミンが出やすくなるそうです。
ドーパミンが出ていると集中状態に入りやすくなります。
まあなかなか楽しい事ばかり、というわけにはいきませんが、どんなことでも見方を変えたり小さな楽しみを見つけたりして、ドーパミンをどんどん出していきたいですね。
まとめ:「楽しむこと」が大事
集中のメカニズムを知ると、結局は「楽しむこと」が大事なのでは、という結論に至りました。
外部からのプレッシャーや緊張感は、背中を押してくれるものではあるけれど、最高の集中とパフォーマンスを生むのはやっぱり「夢中になって楽しむ」ことなのだと私は理解しました。
よくプロサッカー選手たちは、サッカーが上手くなる秘訣は「サッカーを楽しむこと」と口を揃えて言います。
やっぱり体感的に分かるのでしょうね。
仕事や勉強になかなか集中できなくて困っている方は、ゲーム性をもたせたり、やり方や目標を工夫して楽しめるようにできるといいかもしれません。
なにかのヒントになれば幸いです。