自己分析:心理学的な方法を試す

私は半年くらい、派遣会社で営業の仕事をしていたことがあります。
正直、すごくしんどかったです。

  • サービスの形を自分でアレンジする余地がないものを薦めるのがしんどい
  • 狭いオフィスに常に上司や同僚がいて、集中することも気が休まることもない
  • 常に行動を見られていて、特に営業電話の内容を聞かれているのがすごくいやだった
  • 営業マン同士のライバル視、競争環境が苦手

これは、向いてないな〜と思いました。
この環境で天職とばかりに、活き活きと働いている人もいるので、環境が悪いのではありません。
また、過去に店舗開発という別の職種ですが、物件開拓のための営業をしていた経験があり、そのときは全く苦ではありませんでした。
結果もそこそこ出て、昇進もしました。
つまり、単純に、この仕事のやり方、この職場環境が私の性質に合わないんだなと思ったのです。

その結果、まったく自分らしくふるまうことができず、迷いなく転職を決断しました。
いまは、お陰さまで、マイペースに向上心をもって仕事に取り組めています。

この、いまの快適な環境を手に入れられたキーとなったのは、じっくり時間をかけた「自己分析」でした。
自分を理解してから、相手(仕事)を理解する・選択する、という流れがすごく効果的で大事だと思いましたので、前フリが長くなりましたが、その自己分析の方法について紹介したいと思います。

心理学にもとづいた方法を試してみよう

自己分析といえば、過去の自分を振り返るというのが王道ですが、分析するのが「自分」である限り、客観的な分析にはならないなと思いました。
それで、心理学や統計学にもとづいた性格分析や適職診断など、複数のテストを試すことにしました。
以下、実際にやったものです。

  • YG性格検査
  • エゴグラム
  • 16分析
  • ストレングスファインダー ※これだけ有料
  • 内向型・外向型診断テスト
  • (おまけ)岡田斗司夫が提唱するメソッド「4タイプ」

この中でも、仕事選びにの際に役に立ったのは、ストレングスファインダーと内向型・外向型診断テストの2つです。
あくまでも個人的見解ですが、

  • ストレングスファインダーは分析が深く、かつ結果にしっくりくる感じがありました。
  • 内向型・外向型診断テストのほうは、とても実用的です。実際、どんな環境を選べばいいかなどが具体的に見えてきます。

そして、おまけとして紹介したいのが、岡田斗司夫が提唱するメソッド「4タイプ」です。
これは心理学ではなく、岡田さんの経験からの分類なのですが、とても的を射ていて面白いです。
処世術のアドバイスとしても利用価値があると思いますので、おすすめです。

それでは、ひとつずつ、簡単に紹介していきます。
リンクも貼っておきますので、よかったら試してみてください。
(分析サイトは色々ありますが、Google検索の結果、一番最初にでてくるものをリンクしておきます)

YG性格検査

概要

矢田部ギルフォード性格検査の通称。質問紙形式性格検査の一種である。
計120問の質問に「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3通りで答えてもらい、その結果から性格特性を測定する。
回答・採点が比較的容易にできるため、臨床の場面に限らず教育・産業など日本の幅広い分野で採用されている検査の一つである。

wikipediaより

分析してみた結果

参考までに、私の診断結果と感想をおいておきます。

典型的なC型:沈静型 Calm Type
物静かな印象を人に与えるタイプ。
情緒が安定しているため、人に不快な思いをさせることがない代わりに、一緒にいるとパワーがわいてくるというタイプでもない。
しかし、誰もが癒しを求めているこの時代、一番必要とされているタイプかもしれない。

感想
確かにテンション高いタイプではないですが、癒やし系かどうかはちょっと自信がありません。
しっくり度は60%ぐらいですね。

エゴグラム

概要

人の心を5つに分類し、その5つの自我状態が放出する心的エネルギーの高さをグラフにしたもののことである。

CP(支配性)
厳しい心。自分の価値観を正しいものと信じて譲らず、責任を持って行動し、他人に批判的である。この部分が低いと、怠惰な性格になる。
NP(寛容性)
優しい心。愛情深く、他人を思いやって行動し、世話好きで保護的で親切である。この部分が低いと、冷淡な性格になる。
A(論理性)
論理的な心。現実を重視しており、知的で計算力が高く、聡明で頭脳明晰で合理的である。この部分が低いと、非合理的な性格になる。
FC(奔放性)
自由奔放な心。明るく好奇心旺盛でユーモアがあり、自我中心性で自己中心的である。この部分が低いと、閉鎖的で暗い性格になる。
AC(順応性)
協調性的な心。他人からの評価を気にし、言いたいことを言わずに我慢してしまい、従順で遠慮がちである。この部分が低いと、マイペースな性格になる。

Wikipediaより

参考サイト

エゴグラムによる性格診断 http://www.egogram-f.jp/seikaku/

分析してみた結果

baabcタイプ でした。詳細は以下の通りです。
性格:
平均的な宗教家タイプに、もうちょっと厳しい批判力と、大幅な気儘さ頑固さが、加わったタイプです。それだけに宗教家的な寛容の色合いは、かなり薄まっていますが、福祉運動や慈善運動などに於けるリーダー的な色合いは、むしろ強まっています。性善説的な人生観と合理主義の調和を求めて、自己流の生き方を押し進める可能性の高いタイプです。基本的な性格は、思い遣りや同情心が深く、分析力や判断力の高い合理主義者ですが、かなり気儘や頑固な行動も目立つ、マイペース主義者です。

職業適性:
医師、看護婦(師)、助産婦、保健婦、保母(父)などが最適職ですが、宗教家、カウンセラー、ケースワーカーなどの素質もあるでしょう。警察官、刑務官、自営官、検事、判事、弁護士などの職業は出来るだけ避けるべきでしょう。科学者、エンジニア、コンピューター技術者、プログラマー、キーパンチャーなどの仕事も性格的には、余りお勧め出来ない職種です。貴方に最も向いているのは、何処かに問題の有る人々の面倒を見る仕事のようです。

感想
こちらもホスピタリティが求められる職業が向いているとありますね。あまり他人の面倒を見るのは得意ではないのですが、どうなのでしょうか。
ただ、「性善説的な人生観と合理主義の調和を求めて、自己流の生き方を推し進める」というのは、結構しっくりきます。
しっくり度は70%ぐらいですね。

16類型性格診断

概要

16類型性格診断は、心理学者カール・グスタフ・ユングの類型論に判断的態度と知覚的態度を組み合わせ、性格を4指標16種類で区別する考え方を参考に自己診断できるよう、オリジナル設問と解説で作成されています。 性格診断は無料でご利用頂けます。性格診断の目的は多種多様な人という生き物を互いに尊重し合えるようにするための指標として作られています。性格を比較することはせず自己理解を深め長所を伸ばし短所を受け入れ改善すると良いでしょう。
この検査は世界で一番利用されているものです
正式な国際規格版の検査になると質問項目は93問。有資格者が執り行います。この性格診断は正式な検査ではなく、気軽に診断が出来るように作成されたものです。

参考サイト

16類型性格診断 16種類で貴女の性格を診断しますhttps://www.seikakushindan.info/

分析してみた結果

ISTJ型『誠実な責任遂行者』でした。
(一部抜粋)
責任感を中心に行動するタイプです。真面目で依頼されたことは実直に取り組み、組織には必要不可欠な存在です。
ルールや規則の中でも力を発揮することが出来る型で黙々とコツコツ目標に向かって進みます。
社交的な人の仮面を被れる器用なタイプで、グループでも社会でもリーダー的な役割を与えられることがよくあります。
あまり感情を表に出す型ではないので、ロボット疑惑が強くなり、「感情がない」「思いやりがない」など心無いことを言われることもあり、深く傷つきます。

感想
責任感が強い、というよりは、決めたことを実行できない自分が嫌いという感じですね。
でも、そこの違和感以外は、結構あたっています。
上の2つがホスピタリティ推しだったのに比べ、こちらは思いやりがないロボット疑惑がわいていますw
「クール」だとは、よく言われますのであたってますね。内心は、他人の気持ちを推し量ったりで結構忙しいのですが、表にうまく出せないのですよ・・。
しっくり度は80%ぐらいですね。

ストレングスファインダー

こちらは、とても有名かつ人気のある診断です。有料ですが、おすすめです。

概要

ストレングスファインダーは、アメリカの世論調査を行っているギャラップ社により開発された自分の強みを発見するツールです。
テストを受けることにより、34の資質(強み)の中からあなたの強みとなる5つがわかります。
”一人ひとりが自分の強みを使って仕事をすることで、楽しく、しかも効果的に成果を出す”ということを目的としています。

https://biz-shinri.com/dictionary/strengthfinder

診断を受ける方法

ストレングスファインダーの診断を受けるためには、アクセスコードが必要になりますが、それを入手するには2つの方法があります。
1つは、アクセスコードが付属した書籍『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』もしくは『ストレングス・リーダーシップ』を購入する方法。
もう1つは、開発元であるギャラップ社のサイトでアクセスコードを直接購入する方法です。

同上

『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』は、世界的にも注目度が非常に高く、34の資質(強み)をそれぞれ解説してくれるだけでなく、どう活かせばいいかまで教えてくれます。ストレングスファインダーテストを受けた後は、必ず読みましょう。

同上

参考サイト

分析してみた結果

上位5つの資質は以下のとおりでした。
1位:学習欲、2位:内省、3位:原点思考、4位:慎重さ、5位:目標思考

学習欲:
あなたは学ぶことが大好きです。内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的なのです。
あなたは何も知らない状態から能力を備えた状態に、着実で計画的なプロセスを経て移行することで活気づけられます。
それは、短期プロジェクトへの取組みを依頼されて、短期間で沢山の新しいことを学ぶことが求められ、そしてすぐにまた次の新しいプロジェクトへに取組んでいく必要のあるような、活気に溢れた職場環境の中で力を発揮します。…

内省:
あなたは考えることが好きです。あなたは頭脳活動を好みます。
あなたは脳を刺激し、縦横無尽に頭を働かせることが好きです。…

原点思考:
あなたは過去を振り返ります。そこに答えがあるから過去を振り返ります。
現在を理解するために、過去を振り返ります。…
過去に蒔かれた種を理解しているために、あなたは自然に将来をよく見通すことができるようになります。

慎重さ:
あなたは用心深く、決して油断しません。あなたは自分のことをあまり話しません。
あなたは世の中が予測できない場所であることを知っています。…

目標志向:
「私はどこに向かっているのか?」とあなたは自問します。毎日、この質問を繰り返します。
目標志向という資質のために、あなたは明確な行き先を必要とします。行き先がないと、あなたの生活や仕事はたちまち苛立たしいものになる可能性があります。ですから毎年、毎月、さらに毎週でさえ、あなたは目標を設定します。…

感想
有料だけあって、かなりしっかりしたレポートがもらえます。
さらに追加でお金を払うと、34のすべての資質の順番がわかります。
内容は「そうそう、そのとおり!」と思えるもので、この強みをどう活かすかについての示唆もしっかりあります。
しっくり度は90%!
「人は自分の弱みを改善するよりも、自分の強みに意識を向けそれを活かすことで最大の能力を発揮する」という開発のもとになった考え方が、すごく勇気付けてくれます。

内向型・外向型診断テスト

こちらは、『内向型を強みにする』という書籍内に掲載されている診断テストです。
この書籍は、内向型という気質について、肯定的に、客観的に、説明してくれています。
内向型という気質は、「背が高い」、「足が短い」などと同じで、生まれ持った性質です。
直す必要はなく、うまく付き合って行く方法を知ることが大事です。

概要

内向型の人の最も顕著な特徴は、そのエネルギー源である。内向型の人は、アイデア、感情、印象といった自身のなかの世界からエネルギーを得ている。彼らはエネルギーの保有者だ。外の世界からの刺激に弱く、すぐに「もう手一杯」という気持ちになる。

「内向型を強みにする」より

では、外向型の人の最も目立った特徴はなんだろう?それは、外の世界、つまり、さまざまな活動や人や場所や物からエネルギーを得ている点だ。彼らはエネルギーの消費者なのである。

同上

〔30項目で徹底解明―内向型人間のための自己診断テスト〕
内向性を調べる次のテストを、ストレスで消耗していない、くつろいだ気分の日にやってみよう。(中略)
設問には◯✕で答えること。全部答えたら、◯の数を合計し、リストの後ろの診断結果で、自分が内向型か、外向型か、その中間家を確認しよう。

同上

参考サイト

八木仁平公式サイト|内向型?外向型? 30個の質問で分かる内向型人間診断テスト https://www.jimpei.net/entry/naikou-test

分析してみた結果

30項目中、28個!も◯でした。

完全な内向型。
したがって、あなたにとっては、自分のエネルギーの流れを維持する手段と、自分の脳の情報処理の方式を理解することがきわめて重要だ。
あなたは、自らの考え、印象、希望、価値観を通して世の中をかかわっている。
外部の環境に左右されてはいない。
本書は、あなたが内部の情報を活かして自らの道を切り開く一助となるかもしれない。

「内向型を強みにする」より

感想
上の「16類型性格診断テスト」であったように、状況に応じて外交的に振る舞うことができてしまうタイプだったので、実は、ずっと自分が内向型であることに気がついていなかったのです。
ただ、外交的に振る舞った後の疲労感、早くその場から去りたいと思う気持ちなど、片鱗はありました。
この本に出会い、いろんなことが自分の中で変わりました。
外交的であること=「有能である」「目指すべき姿である」という思い込みにより、ずっと真逆の気質の自分を演じていたのだと気づいたのです。
ぜひ、悩んでいる方は、読んでほしい1冊です。
しっくり度は100%です。

岡田斗司夫が提唱するメソッド「4タイプ」

概要

【4タイプとは?】
岡田斗司夫が提唱するメソッド「4タイプ」は、人間関係を円滑にする特効薬です。

4タイプは人間を欲求のタイプにより4つに分類します。

欲求の方向が外向的か、内向的か
欲求の認識が抽象的か、具体的か の組み合わせで4つです。

外向的・具体的=司令型
外向的・抽象的=注目型
内向的・具体的=法則型 
内向的・抽象的=理想型

岡田斗司夫公式ブログより

参考サイト

・岡田斗司夫公式ブログ|【index】4タイプhttp://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51562173.html

・YouTubeでも説明してくれています。
 前編:自分を理解する診断法 / 後編:他人を操る手法まとめ。

分析してみた結果

自己診断ですが、私は「法則型」だと思います。

法則型
物事を言語化、因果関係を特定して理解し、全体を把握して安心していたい。それが法則です。
分らない事が一番不安で、嫌われても、負けても理由がわかっていればそれで良しと考えます。
自己主張よりも、観察する欲求が強い。
感情表現や、それが重視される恋愛等が苦手。

You Tube:その2/岡田斗司夫の4タイプ徹底解説より

芸能人でいうと、池上彰さん、ひろゆきさんタイプ、だそうです。

感想
4つのタイプが、他のタイプに対してどう思っているか、どう対応すると怒り喜ぶか、という関係性を説明してくれています。
あるある!と笑いながら、処世術を学べますので、ぜひYou Tubeを見てみてください。
しっくり度は80%ぐらいですね。

まとめ

いかがでしょうか。
性格分析の方法もいろいろありますね。精度にもばらつきがあるように感じます。
だからこそ、どれか一つではなく、複数やってみることをオススメします。

自己分析の王道、「自己の振り返り」と一緒に、こういった分析もやってみてください。

私が「内向型」であったことに気づいたように、あなたも気づかなかった自分の一面に気づけるかもしれません。

職場環境は、仕事内容と同じくらいパフォーマンスに影響を与えます。
オフィス空間、人との距離感、仕事の進め方、どんな環境が自分の性格に合うのかを見極めるヒントにしてもらえればと思います。

これがわかっていれば、就職面接のとき、確認すべき内容が明確になりますね。
選ばれるだけでなく、自分で環境を選び取りましょう!